質の高いウィッグに必要な、”黒いダイヤ・・・”
ウィッグに用いる人毛にも、色んな種類があります。
人毛をそのまま植毛したもの、加工してあるもの・・・。
加工していない人毛にはキューティクルが残っており、使用していくとだんだんキューティクルが開いていってしまいます。
キューティクルが開くと、マジックテープのように髪の毛同士が絡んでしまい、ひどいと解けなくなることも。
それを予防するために人毛のキューティクルを全部はがし落とします。
そして、ケラチン(タンパク質)で周囲をコーティング。
この段階でオーダーメイドであればお客様のサンプル毛に合わせて太さを決めたり、艶感を調整します。
艶の無い方には、コーティングした後細かく傷をつけていくんです。
非常に細かい作業ですが、大事なことなんです。
このようなハードな加工に耐えうる人毛でないと、加工の途中で切れてしまったり溶けてしまうこともあるんですね。
結局は質・状態の良い人毛が必要です。
特にロングで質の高い人毛は本当に手に入らない。
今や売買が時価で取り引きされている状態です。
”黒いダイヤ”なんて業界では言われています。